モバイルソーシャライズシステム(MSS)とは?

未来の価値を予測する「モバイルソーシャライズシステム(MSS)」とは?

モバイルソーシャライズシステム(MSS)とは、「関係性技術」によって人々の活動におけるあらゆる要素の相互の関係性を構築し、関係性を軸としてマーケティングや予防保全など、さまざまな目的に産業活用するシステムです。
近年「ビッグデータ」という言葉が頻繁に使われ、膨大かつ多様なデータを価値ある情報として活用できるかどうかが、ビジネスの明暗を分けることが認識されています。しかしながら、膨大かつ複雑に絡み合うデータの前では、必要な情報に辿り着き、有効活用することは困難を極めます。
モバイルソーシャライズシステムでは、形態の異なる多種多様なデータについて、それらの各要素がどのような位置関係にあり、互いにどう影響、関連しあっているかを、「関係性グラフ」として可視化します。そして、従来の分析方法では気づき得なかった、潜在的ニーズなどの価値のある情報を導き出し、さらにその価値が今後どのように変化するかを予測します。この未来の価値の予測は、例えば次のビジネス戦略についての迅速な意思決定を促したり、事故や病気のリスクを事前に予見したりするなど、さまざまな目的に利活用できます。

モバイルソーシャライズシステムの構成図

モバイルソーシャライズシステムの基盤技術「関係性技術」とは?

関係性技術とは、移動履歴や地理的関係等で表される物理情報と、Webサイトの閲覧履歴やSNS上のつながりなどのオンライン情報から、人・場所・モノ・マシンなどの各要素間の潜在的な関係性を定量化し、それらの未来の価値を予測する技術です。
この技術では、移動ログ、利用ログ、Webデータなど、あらゆるデータを元に関係性が形成されます。形成された関係性は、新たに関係性データベースに蓄積され、ここから必要に応じて要素を取捨選択し、関係性を抽出します。

関係性技術とは?

抽出された関係性は、各要素間のつながりについて多角的な指標で評価が行われ、総合的な価値が数値として推定/予測されます。

関係性を視覚化する「関係性グラフ」とは?

関係性は次のようなグラフで表されます。元となるデータから取り出した各要素は、ノード(頂点)に置き換えられ、それぞれのつながりはリンク(ノードから伸びる枝)によって形成されます。 つながりの強さは、リンクの太さや長さで表されます。

関係性グラフの説明?

形成された小さなグラフは、共通のノードを介して結合を繰り返すことで、大きな関係性グラフへ成長します。

モバイルソーシャライズシステムの展望

アシックスの創業者である鬼塚喜八郎氏が、酢の物に入ったタコの吸盤からグリップの効くバスケットシューズを思いついたように、新しい発明の背景には、人間が思いもよらない発見のための意外なつながりが隠されています。
関係性技術によるモバイルソーシャライズシステムは、このように一見無関係に見えて人が考えもしなかったモノや人のつながりを示し、新たな発見をもたらしてくれる可能性を持っています。
人間が自分で調べて判断する場合、そこには必ず先入観や固定観念が入ります。モバイルソーシャライズシステムは、人間の判断や計算、ルールを排除し、事実に基づいたデータのみから形成したデータを扱います。目的の異なる多様なデータを組み合わることで、例えば顧客の購買行動への潜在的な誘因を発見できるかもしれません。あるいは、人間によって検索されるのではなく、人々の状況や気分から能動的に次の行動を促すことができるかもしれません。
どのような業種、業界でどのようなデータを扱うかに制限はありません。モバイルソーシャライズシステムは、何かと何かが出会うことですばらしい発想が生み出される、無限の可能性を秘めています。

モバイルソーシャライズシステムの活用例

関係性からヒットを予測!ビジネス・マーケティングでの活用

例えば、人間の活動、嗜好、季節、流行、位置情報、SNSの情報等のさまざまなデータの関係性を形成し、自社のビジネスにマッチする要素との関係性を抽出します。そこから、価値の高いものに注目することで、次のビジネス展開に対する意思決定を促します。
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危険や災害を事前に予測!健康、安全、快適さの追求

例えば、生活習慣や年齢、環境などから関係性を形成しておき、個人のライフログと病気の要因との関係性が強くなるときに事前に注意を喚起します。また、天候や状況などの関係性から日常生活での危険や災害を事前に予測することで、リスクを排除した快適な生活を追及します。

事故が起きやすい状況を予測!交通事故、渋滞、環境問題等の解決

例えば、場所、過去の事故の履歴、速度などのデータの関係性から、事故が起きやすい状況を予測し、回避を促します。
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書籍発売のお知らせ


ビッグデータ活用の常識は捨てなさい
~経営者のためのシンプルなニーズ予測戦略~

現代のデータ活用の課題を的確に指摘し、それを解決する関係性技術が描く未来についてを記しています。
本フォーラムの活動を通じて培ったノウハウや最新の検証事例を盛り込みながら、関係性技術を体系的かつ実践的に編集したものとなっています。

発行元 幻冬舎メディアコンサルティング
編者 株式会社神戸デジタル・ラボ
監修 新熊亮一(京都大学)
ISBN 978-4344972285
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